2020年5月22日

どんな人がファシリテーターに向いてますか?

ときどき聞かれることがあります。

ファシリテーションは誰にでも学べます。車の運転のようなものです。プロのレーサーになるには特別な才能と努力が必要かもしれませんが、普通に一般道を安全運転するには普通の常識があれば大丈夫です。

ただ、ひとつだけ、ファシリテーターに「向いていない」資質があります。

自分が脚光を浴びたい。自分がヒーローになりたい。自分が手柄をとりたい。

そういう人はファシリテーターに向いていません。

ファシリテーションは、誰かのためにするものです。チームや組織や社会のためにするものです。自分が認められたくてするものではありません。

そうわかってはいても、ファシリテーターが目立ってしまって喝采を浴びたり賞賛を受けたりすると、ついつい嬉しくなってしまい、「またあれをやろう」と思ってしまう人がいます。

褒められて嬉しいのは当然です。喜んでいいに決まってます。しかしそれに囚われることは危険です。

ファシリテーションは褒められるためにやることではありません。認められるためにやることではありません。本当にチームや組織や社会の力になるためには、喜ばれることばかりではないのです。

自分がどんなに褒められようが貶されようが関係ない。何のためにファシリテーションをしているのか。目的に的を絞ることが大切です。

来週はいよいよオンラインファシリテーションマスタークラスが始まります。

ファシリテーションは実技ですから、参加する人は自分の技術を高めることにフォーカスします。

しかしファシリテーションは実践ですから、自分の技術よりも結果を出すことが大切です。

ただし結果は皆で出すものです。ファシリテーター一人が孤軍奮闘しても皆が力を合わせることに失敗したらおしまいです。

自分がやる。でもひとりでやらない。それがファシリテーションだと思っています。