2020年9月、Your Life as Artという今年の新刊のタイトルと同じタイトルのオンラインコースが開催されました。これは全く初めてのワークショップです。

アーティストが作品を創り出すように、自分の人生という作品を創り出す・・・。その具体的な手順はもちろんのこと、どういう姿勢や精神を伴うものなのか、ロバート・フリッツ本人の手ほどきによってステップバイステップで学ぶワークショップでした。

私がロバートの一連の考え方に初めて触れたのは30年近く前(1992年)で、ロバートに直接教わったのは20年近く前(2002年)です。そのときに感じたのと同じ衝撃を今でも感じています。

それはとても言葉では言い尽くせない衝撃なのですが、あえて説明するならば3つの要素があります。

一つは徹底的に現実に基づいているということです。

ロバートは哲学や理論や仮説などの類に全く関心がありません。現実を見ろと言います。知らない人がコース中のやりとりを見ると、ロバートという先生が生徒たちの間違いを正しているかのように見える場面でも、実際にロバートがやっているのは「現実を見て、自分で判断しろ」と言っているだけです。

もう一つはロバートの考えの新しさ・斬新さです。

これは驚異的なことです。だってロバートはこのこと(自由・義務・観念・アイデンティティ、創造・構造・緊張・揺り戻し)を何十年も教えているのですよ。それがちっとも古びていないどころか、どこから見ても世間のずっと先を行っています。なかなか世界が追いついてこないのです。

そしてロバートがコース中に一貫してやっていたことです。

40名の受講者の話を一人ひとり聴きながら、ロバートはずっとピクチャリング(picturing)していました。ひたすらピクチャリングしていました。ピクチャリングしているので、いつも正確に話を理解していました。受講者にもロバートが正確に理解していることが伝わっていました。だからロバートが勝手に自分の意見を押しつけているのではないことが明らかでした。

来月のプロフェッショナルトレーニング(創り出す思考トレーニングコース)でも徹底的にピクチャリングの基礎トレーニングを行います。今からとても楽しみです。