先日、私の師匠である米国バーモント州在住のロバート・フリッツが、安倍晋三の死を嘆き、その人物を称賛していました。

ロバートは政治的には民主党派・反共和党で、ドナルド・トランプ氏が大嫌いで、安倍晋三氏や自民党とは政治信条が合わないのです。しかしそんなことは関係なく、安倍首相が外交や内政で類い稀なる指導力を発揮してきたことを観察して知っています。

もちろん安倍内閣が国内でどんなスキャンダルに塗れて批判されてきたかは知らないでしょう。しかし国際的に外から見れば安倍晋三という人物の存在感は抜きん出ています。それはイデオロギーや所属政党とは関係なく認識できることです。

国際外交において、トラブルメーカーの傾向があったトランプ大統領と安倍首相は素早く見事に親交を結び、なおかつサミットなどの重要場面で絶妙な対決と宥和を図り、ユニークな活躍をしていたことがよく知られています。

日本のことを知ろうと思ったら日本の報道よりも海外の報道を見るほうが客観的にわかることが多いのです。

安倍晋三がなぜ高く評価されているのか理解できない人は海外のメディアに目を通すのも悪くないでしょう。日本語訳でも読めるものがたくさんあります。