2020年5月8日
緊急事態のために在宅勤務を余儀なくされ、そのためにオンライン会議が激増し、やむを得ずzoomやteamsやhangoutやSkypeなどといった各種オンラインツールを朝から晩まで使うようになっている人が世界中に急増しています。
前々から公言しているように、私は仕事でも私用でも人と実際に会うのを好んでいます。電車やバスに乗って1時間も2時間もかかっても、ときには新幹線や飛行機に乗ってでも、わざわざ人に会いに行く手間を惜しまないようにしていました。
ところが何の因果か、数年前からzoom等のオンラインツールを日常的に使うようになっていました。やってみると昔と違って技術が進歩しており、まるで実際に会っているかのような臨場感です。コンサルティングやコーチングやインタビューなどは相当程度オンラインで可能な域に達しています。
そこへ来て緊急事態が到来したので、今まで4~7割程度だったオンライン比率が10割に増したのです。
このトレンドは、おそらく危機が収束した後も続くことになるでしょう。
どんなにオンラインツールが便利でも、私は相変わらず人に会いに行きます。しかし今は会いに行く相手もオンラインツールを使いこなしていますから、事と次第によってオンラインかオフラインかを選択する自由が生まれています。
そしてオンラインツールの可能性はもっとずっと広いのです。今ここで挙げるまでもなく、時空を超えた新たなつながりが生まれ、去年までは考えられなかったイノベーションが生まれつつあります。
オンラインツールを使ってファシリテーションができると、それは単なる会議の進行や対話の促進などといった受動的な役割を超えて、今まで存在しなかったサービスやコミュニティやプロダクトを創造することになるでしょう。
四半世紀前にインターネットが普及し始めた時と同じくらい、いや、それ以上の大変革が今まさに起ころうとしています。
目の前の危機に対応するばかりでなく、危機を超えた世界の可能性を拓いていくことに、世界中の大勢の人たちが力を注ぎ始めています。