STARクラブ(Structural Thinking Applied Research)で学び、探求し、実践し、創造している主要な領域がいくつかあります。

  • ロバート・フリッツの構造思考・創造プロセスはその中心です。ありとあらゆる人や組織の振る舞いは、その根底にある構造が決定しているという事実を知り、現実を観察し、構造から変えていく方法です。
  • カネヴィンフレームワークは別の理論です。私たちの世界は因果関係がわからない大きな複雑さを含んでおり、その複雑さを読み解くことで効果的な判断や行動が効果的な可能になります。
  • 教育ディベートの体系的アプローチは、合理的意思決定プロセスを誰でも学んで理解することを助けます。自分自身の無知を自覚し、わからないことや知らないことへの恐れを捨て、積極的に知的な試行錯誤を重ねることができるようになります。
  • アメリカの思想家アイン・ランドの哲学オブジェクティビズム(客観主義)です。私たちは空想の世界ではなく客観的な現実の中で生きており、人間には現実を知って合理的に生きていく力があります。この地球上で自由を謳歌し、豊かに暮らしていくための社会があります。オブジェクティビズムはそのための思考と行動の基礎を教えてくれる哲学です。

STARクラブではこうした規律や学問や方法論を自由に学び、自分自身のために活かし、学んだことを分かち合って創造的な活動を生み出していこうとしています。

ロバート・フリッツの構造思考・創造プロセス

Your Life as Art 自分の人生を創り出すレッスン 2020年7月21日 発売

『自意識と創り出す思考』『偉大な組織の最小抵抗経路』の著者ロバート・フリッツが教える【アートの手法で自分の人生を創り出す方法】

アーティストから学ぶ「創造プロセスの手順・姿勢・精神」
人生に影響を与える3つのフレームを知り、自分の人生を創り出す
自分の人生をアートとして見る。そう、本書のタイトルにある通りだ。アーティストがアートを創り出すように、あなたは自分の人生を創り出すことができる。
自分の人生をそうやって捉えられるようになると、世界は一変する。人生を構築するプロセスにもっと主体的に関わるようになる。本当に創り出したいことをもっと創り出せる。人生経験の質を拡大することができる。
「こんな人生にしたい」と思うことを、ちょうどアーティストが「こんな作品にしたい」と思うように心に抱く。そして、実際にそういう人生を生み出すときに、画家が絵画を描き出すような戦術を用いて実行できる。そして画家が自作品を壁に飾って味わうように、生み出した人生を実際に生きることができるのだ。
別の言い方をするなら、あなたは人生という演目を創り出すとき、脚本家になり、主演俳優になり、そして同時に上演作品の観客にもなれるのである。
人生が作品であるなら、あなた自身がその作者になれる。アーティスト、作家、脚本家、映画監督、作曲家にとってそうであるように、創造プロセスをあなたの人生の基本習慣にすることができる。


偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則 

「前進するか、揺り戻すか“構造”が組織の運命を決める」
「組織を甦らせ、志と価値を実現する普遍の原理」

“企業の長期的パターンを観察することができるようになればなるほど、否定しがたい事実が明らかになる。それは、根底にある構造を変えなければ、どんな変革の努力も結局は水の泡となり、元のパターンに逆戻りしてしまうということだ。
これは決定的な洞察である。根底にある構造が働いていることを知らなければ、企業はいつまで経っても「最新の経営手法」「流行の変革手法」などに引っかかり、破壊的な揺り戻しパターンを繰り返し、屍の山を築くことになる。
これが現実生活で意味するのは、善意と知性とプロ意識を持った才能ある立派な人たちが、構造に抗って勝つ見込みのない闘いを繰り広げているということである。前進したと思えば後退し、進歩は台無しになる。成功が、想定外の問題に化け、集団の力や勤勉さ、組織の精神はことごとくくじかれる。
エドワーズ・デミング博士はもっと辛辣な言い方をしている。「組織が私たちを殺している」と。会社で何年も何年も一生懸命仕事をした挙げ句、長期的には全て水泡に帰すのを目撃するあなたは、実存的な精神の危機に瀕することになる。”

『偉大な組織の最少抵抗経路』ロバート・フリッツ特別インタビュー2019【前編】
『偉大な組織の最少抵抗経路』ロバート・フリッツ特別インタビュー2019【後編】

自意識(アイデンティティ)と創り出す思考

人生やビジネスを創り出すのに自分が何者かなんて関係ない!
―理想や才能にとらわれずに望む人生を生きる

“本書を読んだ読者は少なからずショックを受けるだろう。なぜなら、「自己肯定感」が高くなければ成功は望めないとする教育界の常識を真っ向から否定する大胆な内容だからである。著者は、自分の創り出したい成果のためには、目標を見つけ、必要な作戦を立て、一歩ずつ成果に向かって歩むだけというシンプルな方法を提起し、自己肯定感と 「自分が生きたい人生の構築」とは関係がないと断言する。本書はそれを構造的・精神的・心理的・医療的・生物学的次元から実証する。平易な文章のせいか、一見過激な内容も読み進んでいくうちに肯定的な気持ちにさせられるだろう。”

愛媛大学大学院教授露口健司(教職研修 2019.10)


自意識(アイデンティティ)と創り出す思考 ロバート・フリッツ出版記念セミナー【字幕付き】

禅と創り出す思考 藤田一照×ロバート・フリッツ フルで視聴する場合は https://evolving.theshop.jp/items/15940461

複雑系における意思決定モデル カネヴィンフレームワーク

私たちの世界は複雑なことや不確実なことにあふれています。この不確実な世界をどのように生きたらいいのでしょうか。

多くの人たちは、ある種の諦めをもって暮らしています。先のことはわからない、わからないことを考えてもしかたない、わかる範囲で生きていこう、という態度です。不確実なことを不可知なことと捉えて思考停止しているのです。

また多くの人たちは、どんなに複雑なことがあってもできる限りの情報収集とデータ分析をして予測を行い、単純な予測に基づいて行動しています。昨今蔓延している「エビデンス信仰」もその一種です。エビデンスのあることを信じ、エビデンスのないことは信じない、という単純明快な態度です。

どちらのスタンスをとるのも、場合によっては悪くありません。日常が平穏で予測可能な範囲で進行しているときは、さほど深く考えなくても大過ないし、また情報解析によって解明できるくらいの複雑さであれば分析やデータ主義も役に立ちます。

それでは困るのは、事態がもっと複雑で不確実なときです。分析や予測が著しく困難または不可能で、シンプルな経験則が当てはまらない、新しい状況です。

カネヴィンフレームワークは複雑系における意思決定のモデルです。このどちらでもない状況における、第三のスタンスを可能にしてくれます。

もし事態が自明であり、きちんと考えれば正しい答えがある状況ならば、ベストプラクティスを見つけて従うことです。社会のルールや組織の慣行に従うことで解決することは少なからずあります。

もし事態が煩雑であり、分析や専門家のガイダンスを要することであれば、しかるべき専門知と分析に頼るべきです。

もし事態が緊急を要する危機状態であれば、しのごの言う前に行動すべきです。できる人ができることをするのです。

思考停止でもなく分析過剰でもない、第三のスタンスは、「やってみなければわからない」複雑さ、霧の中を歩いていくような不確実な世界の歩き方を教えてくれるものです。

それは単なる危機管理ではなく、イノベーションを生み出す方法でもあります。たくさん試行錯誤して「失敗」から成功を見出すアプローチです。

昔から「失敗は成功のもと」と言われるのに、失敗すると失敗の烙印を押されてしまうことが多く、特に保守化した組織や社会の中では「失敗しないようにする」「失敗してもひた隠しにする」ということが横行しています。

カネヴィンフレームワークが教えてくれる知恵のひとつは、セーフ・フェイル(安全な失敗)というアプローチです。致命的にならない安全な失敗を許すことによって先の見えない世界をナビゲートし、イノベーションを可能にするのです。

不確実な世界を確実に生きる ー カネヴィンフレームワークへの招待

「カネヴィンとリーダーシップ」ハーバード・ビジネス・レビュー巻頭掲載(2007年)

米国経営学会「ベスト・プラクティショナー・ペーパー」受賞

複雑な世界を確実に生きるための《カネヴィンフレームワーク入門書》

・常に移りゆく現実の複雑さを見極めるには

・複雑で不確実な状況でも臨機応変に意思決定する方法とは

・現実に潜む可能性をあぶり出す「セーフ・フェイル(失敗しても安全)な探索」とは


Dave Snowden インタビュー

合理的意思決定のための議論を学ぶディベート

ディベート道場 ― 思考と対話の稽古

【知性を進化させ人生の可能性を拡げるディベート実践ガイド】

16歳から60歳までの参加者が集まって行われる生きたディベート稽古を紙上で再現

・ものごとを客観的に認知するための「構造化する思考」「パラダイムを変える思考」

・選択肢を豊かに発想するための「仮定する思考」「対案を考える思考」

・問題を平和的に解決し、豊かな人間関係を可能にする 「敵対しない反論 ― フレンドリークリティーク」ほか

仕事や日常で使えるディベート思考を身につける!さまざまな分野の第一線で活躍するディベーター × 著者 田村洋一による特別対談を収録。ビジネスの極意はディベートにあった!

アイン・ランド オブジェクティビズム

アイン・ランド(Ayn Rand)

1905年-1982年。アメリカの作家、思想家。
「オブジェクティビズム(客観主義)」思想を創出し、小説やエッセイを通じて表現し、自らそれを実践し続けた。
リバタリアニズムと呼ばれる自由至上主義運動に今も多大な影響を及ぼす思想家として知られる(ただしランド自身はリバタリアニズムを否定、自分の思想と同一視されることを拒否し続けた)。
サンクト・ペテルブルク生まれ。1926年アメリカに単身亡命。1936年『われら生きるもの』で小説家デビュー。1943年『水源』がベストセラーになり名声を確立。
1957年SFミステリー思想小説『肩をすくめるアトラス』は現在までに23カ国語に翻訳され、累計販売部数は880万に達する。

オブジェクティビズムは使える哲学

アイン・ランドの哲学が最も威力を発揮するのは、倫理学と政治学、すなわち「人はどう生きるべきか」と「社会はどうあるべきか」のふたつの領域です。

人はどう生きるべきか。

合理的に考え、自分の幸福を追求する個人として、利己的に生きるべきだというのがオブジェクティビズムの答えです。他人や社会に人生を捧げるのではなく、自分の人生の充実のために生きるべきだというのです。

社会はどうあるべきか。

政府は個人の権利を守る存在として合理的な法に則って運営され、一切の経済への介入をしない、自由な資本主義システムがオブジェクティビズムのゴールです。個々人が自分の人生を生きられるようにするのが政府の役割で、それ以外の、個人を社会に従属させるようなことは一切すべきではないというのです。

しかしオブジェクティビズムは宗教の教義ではありません。

利己的に生きよ。
資本主義的にあれ。

そういう結論だけを都合よくつまみ食いしても、ちっとも合理的に生きることにはつながりません。むしろ逆です。リバタリアンや刹那主義者のように非論理的で非倫理的な生き方や社会に陥りかねません。

最も大切なことは、現実を観て、自分の頭で考えることです。オブジェクティビズムは、考えるための合理的な方法を与えてくれます。合理的に生きるための指針を与えてくれるものです。

いわば合理的に考え、合理的に生きるためのOS(オペレーティングシステム)です。オブジェクティビズムは「使える哲学」だと思っています。しかしそれはパソコンのアプリのようにダウンロードしてすぐに使えるような安直なツールとは違います。

オブジェクティビズムを学ぶことは、知性のOSをアップグレードするようなものです。それどころか、人によってはOSを丸ごと入れ替えるような羽目になります。それは必ずしも簡単なプロセスとは言えないのです。

田村 洋一

ヤロン・ブルック白熱教室 〜 アイン・ランド哲学とマネーの未来

ヤロン・ブルック(Yaron Brook)

米国アイン・ランド協会 エグゼクティブ・ディレクター。「フォーブス」、「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「USAトゥデイ」等多くの有力メディアに寄稿。ラジオ・テレビ番組 にもコメンテーターとして頻繁に出演するほか、米国を中心に世界中で講演を行う。金融危機の原因、資本主義の道徳性、政府の膨張の抑止など幅広いテーマの 時事問題を、アイン・ランドの思想である「オブジェクティビズム」に基いて論じている。近著に『自由市場革命』(Free Market Revolution: How Ayn Rand’s Ideas Can End Big Government)『平等は不公平:格差との不毛な闘い』(Equal Is Unfair: America’s Misguided Fight Against Income Inequality)。ファイナンス博士(1994年、テキサス大学オースティン校)、MBA(1989年、同)


アイン・ランドと利己主義の美徳

日本アインランド協会のサイト ー  字幕付きビデオが多数あります。