企業でよくやる企業研修。人事部とか研修部とかがマネジャー研修だとか幹部研修だとか言って社員を集めて研修を受けさせたりする。
そういう仕事を引き受けることがよくある。数え切れないほど引き受けてきた。
そういう仕事よりも、学びたい人が自主的に集まる場のほうがいいという意見があった。
もちろんそういう面もある。最初からやる気のある人たちが集まっている場で教えるほうが楽だし、有意義だし、楽しいし、効果的だし、効率的だ。上司に行けと言われて嫌々参加している人や、会社のカリキュラムだから渋々受講している人は、今すぐ仕事場に戻ってほしい。
しかし会社主催の集合研修にもプロとして引き受けるだけのやり甲斐はありうる。というより、とても楽しいこともある。
少なくとも3つある。
まず研修を主催する人の希望や期待を理解し、それが合理的なものであればその希望や期待を叶えてやるというプロとしての喜びだ。
次に色々な参加者のいるトレーニングで参加者の動機を知り、その場で学びの環境を構築するのもプロの腕の見せ所で面白い。
そして元々あまりやる気のなかった受講者が途中から意欲を出して大いに学び、それがその人のキャリアや人生に影響を与えたりすることもある。
これは理論上の話ではなく、全て現実の話だ。
実際、企業に依頼されて実施したトレーニングに参加した人が、何年も経ってから連絡してくれて、新しい仕事や新しい関係につながることもある。
と、企業の依頼で開催する講座という仕事の面白さについてまとめてみた。
しかし、比べてみたら、やはり、自分の時間と自分のお金で自分の選んだコースに参加する人たちと一緒に学んでいくほうが好ましいのは決まっている。
去年はそういう仕事が爆発的に増えた。実にありがたく、喜ばしい。
今年はまた新しい展開が始まっている。