2021年10月15日

今週は4日連続で構造思考の基礎トレーニングの講座をzoomで開催しています。

この講座は本当に凄い。他に類を見ない革新的な内容です。

2018年に初めて長野の女神山で開催され、翌2019年に東京・麻布で、そして去年と今年はzoomで開催しています。

私自身は2002年7月にアメリカのバーモント州で受講し、それが今日に至るまでの自分のプロとしての活動を支え、発展され、深めることにつながっています。

去年zoomで開催するようになってから、従来の4日間よりもさらに凝縮したトレーニングとなり、その革新性に圧倒されています。

何がどう凄いのか。

ロバート・フリッツの教える内容の多くは、これまでの著作に詳しく解説されています。日本語に翻訳された本だけでも4冊あり、本を読んで理解できる人ならその内容が世間の常識と隔絶していることや、小難しい屁理屈なしに極めて深い洞察を披露していることもわかります。

しかしライブのトレーニングは本を読んで理解できるレベルを遥かに超えています。

優れた音楽家から音楽のレッスンを受けるのに似ています。あるいは一流のアスリートからスポーツ競技の指導を受けるのにも似ています。話を聞いて学ぶだけでなく、学んだことを現実に応用し、実践して初めて自分の物にできるのです。

そういう意味では、ロバートの話を聞いて目から鱗が落ちたとか感動したとかいう人がいても、それを実生活や実仕事に応用しない限り、本当に理解したとは言えないだろうと思います。

私自身は構造思考の基礎トレーニングを受講者として2度受け、通訳として4度参加しています。基本的には毎回同じ内容なのですが、ロバートは音楽教師よろしく毎回の生徒の様子に合わせて教授してくることもあって、毎回違うクラスになります。また、内容的に同じ教えであっても、生徒であるこっちが変化しているわけなので、毎回気づくことや学ぶことが違います。

昨今のビジネス界で蔓延している問題解決思考や仮説思考の類の一切をロバートは否定し、構造思考によって初めて現実そのものを観察し、創造したい現実を創造できることを教えます。これはただの批判ではありません。実践的な技術なのです。

戦略コンサルティングやビジネススクールなどで教えている戦略構築の方法のほとんどをロバートはあっさり否定し、「ビジネスの戦略を立てるのはシンプルなんだ。それを実行することのほうが難しい」と言って簡単なことや困難なことを手取り足取り教えてくれます。

私自身、学生だった40年前から戦略について興味をもって学び、ビジネススクールに行って学び、戦略コンサルティングファームに参加して戦略を練り、企業クライアントに戦略を提言し、提言した戦略の実行を支援し、戦略の考え方・実行の仕方をビジネスマンに教え、自分自身の人生を戦略的に考え直すということをやってきました。

世間には戦略に関する書籍が数え切れないほど出版されており、戦略を教える教育プログラムも掃いて捨てるほどあります。

しかしロバートの教える方法はそのどれとも違います。完全にリアルな現実に根ざし、シンプルなロジックに則り、そして音楽家・作曲家であるロバートのデジタル思考によって成り立っています。

このことをどんなに言葉を尽くして伝えようとしても、実際にそれを学んで応用して成果を上げてみないことには決して理解できないだろうと思います。

私は幸運なことに2002年7月にロバートから直接教えを受け、それをほとんどすぐに自分自身のビジネスや生活に当てはめて活用することができました。そして今は同じ内容を、より洗練され凝縮した形で、オンラインで提供できることになっています。

今日はトレーニングの3日目で、朝10時からロザリンド・フリッツによる構造コンサルティングの指南が待っています。

大変ハードな1日ですが、気を引き締めて参加したいと思っています。